2010年12月19日 塩山宗満
ルカによる福音書 2章1-20節
住民登録をする人たちの混雑の中でマリアは産気づいてしまいました。泊まる宿がなくて、家畜小屋で産んで飼い葉桶に寝かされた赤ちゃんを見ながらマリアにとってその夜はつらかったでしょう。み使いガブリエルによって「その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。(1:32)」といわれたそのこどもが生まれたとき、何のしるしもなかったのです。
ところがそこへ不思議な出来事がありました。“主の天使”が羊飼いたちの前に現れ、待ち望んでいた救い主がこの世に与えられたと言う喜びを告げたのです。それを聞いた羊飼いたちは生まれたばかりの救い主をベツレヘムで探し当て、天使が語ったとおりだったことを見て、そのことを周りの人々に伝え、そして喜んで帰っていきました。
羊飼いたちが語ってくれたことを聞いてマリアは驚きました。聖書には「しかし、マリアはこれらの出来事をすべて心に納めて、思い巡らしていた。」と書いてあります。わたしたちは問題にぶつかるとそれにすぐ自分の力で何とかしようと四苦八苦しますが、時にはこのマリアのように考えるべきことを「思い巡らして」しばらく神様にゆだねることが必要な時もあるのではないでしょうか。思い巡らしながら、マリアは幼子イエスを育て、主イエスのよき理解者となり、救い主としての生涯を支える働きをしていきました。私たちもこの、主イエスが救い主であること信じて、クリスマスの喜びを味わいながら与えらた人生を歩んでいきましょう。
クリスマス、おめでとうございます。